ウエディングドレスのオーダー工房を始めるまで、どんな仕事をしていたの?
どんな勉強をしたの?・・・時々こんなご質問を頂きます。
今日から少しずつ連載でお送りします。
わたくし、原田奈美子。たくさん、たくさんの経歴があります。大変な事もたくさんありました。
今日は18才~24才の頃のお話。
大阪モード学園という所でファッションのお勉強をしていました。
4年間勉強した後、(株)ファミリアという子供服の会社に就職しました。
そこで配属されたのがなんと!皇室紀宮様のお衣装を作る部隊です。
紀宮様のお洋服のデザイン画を描く仕事を3年間しました。
厳しい規制の中でのお洋服作りはけして楽しいものではありませんでした。
でもほんの少しのミスも許されない厳しい職場の中でオーダーの基本、というものを学んだような気がします。
今考えると皇室の服を作るなんて、究極のオーダーですよね。
でも若い私にはがんじがらめでしんどい事ばかりで3年と数ヶ月頑張った後、とうとう会社をやめてしまいました。
やめた後、なぜか『インド』に旅立った私でした。・・・
(第2話に続きます)
<追伸>
私が勤めていた会社の創業者の話を元にしたNHKの朝ドラ『べっぴんさん』が今、放映されています。
当時は坂野さんはじめ創業者の方々もご健在で会社で良くお見掛けしていました。
ドラマの中では『良子ちゃん』と呼ばれている方はきっと村井常務の事かしら?と想像しながらドラマを毎日見ています。
村井常務はとても明るくて笑顔の素敵な方で良くお声がけいただきました。『良子ちゃん』の印象そのままの方です。
残業が続いている時、部下が野菜不足にならないようにとお手製のキュウリの漬物を持って来られていた事を憶えています。
ヒロインの『すみれさん』こと坂野惇子さんは私にとっては雲の上の存在で怖くて仕事に厳しい方と言う印象を勝手に持っていました。
会長の坂野道夫さんは、毎日のようにお見掛けしていましたがいつも笑顔でとても穏やかな方と言う印象でした。
道夫さんの事で覚えているのが秘書の方のお話です。
秘書の方が食べ物を残すと「全部食べなさい!」と怒られると言う話を聞いていました。
戦争に行かれて色々苦労された方だから食べ物を残すと言うのは有り得ない事だったのでしょうね。
道夫さんと惇子さんはいつもおふたりで行動されていました。仲のいいおふたりでした。
今まで朝ドラは観た事が無かったのですが、自分の知っている人がモデルになっているドラマですので毎朝欠かさず観ています。
・・・ちょっとした余談でした。
(2話→)