今日は第2話。前回は皇室のお衣装スタッフを辞めてインドへ旅発つところまででした。
おっとインドに旅立つお話の前に、わたくしその頃実は大恋愛をしていたんです。
こんなにも人を好きになるという事があるんだな、とその頃良く思っていました。
結婚したいと思っていました。
自分からは言い出せないので心の中で「結婚しようと早く言え!!」といつも念じていました。
そんな彼がいたのになぜインドに行きたいと思ったのか?
皇室のお衣装の仕事はがんじがらめの制約だらけでいつもいつも「自由になりたい」と思っていました。
インドに行けば何かが吹っ切れるような気がしました。
上司に告げた会社を辞める理由は「インドにいくから」・・・
帰ってきたら復帰しな、と言われるのが嫌でついでに言った言葉が
「行ったら帰って来ないかもしれません。」
・・帰って来ないわけがないのにねー。
ラブラブの彼が待っているのに。ウフッ。
インドは素晴らしい国でした。
建物の美しさに目を奪われました。
生活している人々を見て生命力の強さを感じました。
タージマハールに行ってその美しさに息を飲むと同時に時の王様がお后のために
建てたお墓である事を思う時、その悲しい物語と重ね合わせて涙が自然にあふれて来ました。
ガンジス川で沐浴する人達を見てうらやましい、と思いました。
私も死んだらこの川に流してもらおうと思いました。
インドは強烈な印象を私の心に残しました。
何かが吹っ切れた様な気がして今までのしがらみもすべてほんの小さな事のように思うようになっていました。
帰国した私は今までの自分とは違っている事に気が付きました。
人に遠慮する事無く、がんがん生きて行こうと思うようになりました。
インドから戻った私は・・・そして恋愛の行方は・・・